見た目はかなり良い。欲しいものは何だって手に入る。鞄だって靴だって、男にだって困らない。だけどもうそんなのつまらない。飽きちゃったわ。だから、暇つぶし程度に沢山居る中の一人の男に聞いてみたの。"貴方の命を頂戴"って。そうしたら"命は渡せないけど心は君のものだよ"って男は答えたの。初めて手に入らなかったわ。何だか凄く悔しくて惨めな気持ちになったから、私その男の命を無理矢理手に入れたわ。その瞬間に満たされる心。ああ、癖になりそう。




ぐちゅ。中身が混ざり合う音。聞き慣れたその音に何時もと同じ様な興奮を覚える。恵まれた美貌を生かせば誰だって私の虜。命をも操れる。凄い、気持ち良い。ただ体を重ねるだけのセックス何て比にならない位。首を一突きすれば迎える絶頂に心と体が震える。
前戯でゆっくりじっくり責めた甲斐があったわ。



こんな私を人は鬼畜だとか悪魔と言う。だから何。良心?なぁにそれ?優しさ?お薬の名前?私はなんでも手に入るの。手に入らないもの何て、一つも無いの。




20110924

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