「ねぇ、紅?」 「ん?」 「首、どこかでぶつけたりした?」 「え、何で?」 「いやだって…そこ赤くなってる」 そう言って杏はあたしの首を指差した。 (はっ…!しまった…) あたしは慌てて杏側の首のあざを手で隠す。 弁当食べるときに髪が邪魔でさっき髪を耳にかけたんだった… しかも見やすい位置に付いてるから余計バレバレ。 「ちょ、ちょっと、ね。……蚊、に刺された」 「そっか。…………って、え?蚊?」 「う、うん」 「まだ春だよ?」