「なっ…に、その、格好…」 「んあ?…あぁ、さっきまでそこのベッドで寝てたから」 陸はあたしの腕を離して窓際にあるベッドを指差した。 窓は少し開いてて、そよ風にカーテンが揺れている。 「…ふ~ん」 「っで、紅は何でここに?」 「健康観察表を置きに来ただけ」 「俺に会いに来たんじゃなくて?」 「は?…んな訳ないじゃん」 「なぁ、」 するといきなり陸があたしの腕を掴んで、自分の方に引き寄せた。