今もキツイって言うか、電車の時よりもっと男っぽいって言うか、紳士っぽくなくなった。



“大丈夫?”だなんて、あの時は声をかけられたけど今は絶対そんな事言わなさそうな感じがしてる。



(…二重人格?んな訳ないか…)




「なぁ、俺に今日の紅の夜飯作らして」



「は?」



「料理ドヘタなんだろ?」



意地悪っぽい笑みを浮かべる陸。



「……何でそれ知ってんの」



「勘」



「………」



「んじゃ、今日の授業後、部屋で待ってろよ」




そう言うと陸は男子棟に戻ってった。