天上天下唯我独尊




あたしはソファに寝転んだ。



その時ふと、ある事が頭に浮かんだ。



それは今日の朝のあの男。



電車で会ったあの男。



門の前で意味不な発言をかましたあの男。




あたしが勝手に変態だと認識したあの男。




今よく思い浮かべてみると、顔立ちが良くてモテそーな顔してた。



金と茶の間くらいの髪色だった気がする。



ウルフヘアっぽくて―――……って、あの男の事考えてるとだんだん腹立ってきた。



別によほどの事はされてない。



だけど男が嫌いなあたしからしたら、男の事を考えただけで腹が立ってくる。