出来れば今すぐこの世の時間を止めて頂きたい。 そう、今すぐに。 「あぁ~…アンタにもとうとうこの日が来たのね…」 朝の玄関前。 あたしの目の前で目頭をハンカチで拭う…… 「お母さん、寂しいわ…」 うちの馬鹿なのか天然なのか分からない母親。 「“寂しいわ”って、自分であたしを寮に入れたんでしょ。あたしは絶対に嫌って言ったのに」