「ふぃ~
やっとおわりましたねっ
時間かかってすみませんでした!」


定時を1時間回って、オフィスにはほとんど人がいなかった


「お疲れさま、夏川さんいいペースだったよ!
私はまとめた資料を本社に届けてから上がるから、夏川さんはこのファイルを地下2階の資料室に返してから上がってくれるかな??」


そう言うとしまう棚の場所とかをメモった紙をあたしに手渡した


「了解です!お疲れさまでした」



分厚い4冊のファイルを持ってエレベーターで地下2階へ向かう。



ん??ちょっとメモがわかりにくいな~

お腹すいちゃったよぅ
すぐ終わるかな?


チン


地下2階


廊下を行くと資料倉庫があった

中に入って電気を付けるとどと棚もパンパンにファイルがつまっていて、

あちこち書類が飛び出していた


「早くしまお!」











数10分。



「だめだあっ
このメモじゃ解りづらいよ」



倉庫は結構広く、散らかっていてしまわなくちゃいけない棚がない



う~どこだよおっ



半泣きになりながらしゃがみこんだ時



ガチャンッ

「あれ?誰かいる?」


男の人の声と足音が近づいた


「あのっっ」

しゃがんでいた棚の入り込んだところから出るとそこにいたのは


「ひ…らざわ社長…??」


いくつかファイルを持った平沢社長だった。