あなたの声

でも、どこからともなく声が聞こえてきたのだ。

『・・・・ぁ ず ・・・?』

私のことを、あずと呼ぶのは、
家族と龍だけだ・・・。

すると、
もう一度、聞こえたのだ。

『なぁ?あずだよな?』

甘くて低い君の声。

ずっと、ずっと探していた声。

ぁ、この声だ。