いくら泣いても胸は苦しいまま。


むしろ苦しさが増してく気がした。


それでも止まらない涙。



朝日が上る頃には少し落ち着いてきた。


目がパンパン。


自分の顔を鏡で見なくても、目が腫れてることはわかった。


ケータイの時計を見ると、始発の電車が出るまでまだ少し時間があった。


このままゆっくり駅に向かえばきっとちょうどいい。


そのまま始発の電車に乗って家に帰った。


もうスンの家には行かない。


そう、朝日に誓いながら。