キミを信じる【完】

ブラのホックが外れたのと共に顔を上げるスンに、私は思いっきり平手打ちをした。


スンはそれ以上に怒る様子もなかった。


私の頬を伝って、はだけた身体に水滴が落ちた。


止まらない涙を拭うこともしないで、洋服を持ってシャワー室を出る。


スンはその場に立ち尽くしたまま。


部屋で脱いだ服を着て、荷物を持ってスンの家を出た。


電車はないから家には帰れないけど、ひたすら歩いた。


人も、家もないところを目指して。


線路の下の川辺で泣いた。


声も殺さずに。