それからは毎日のように学校帰りにスンの家に行った。


スンが仕事の時には6時半に家を出て行くけど、それでも好きなだけスンの家に入り浸った。


私は生活感の感じられなかったスンの家に、少しずつ生活を感じさせるものを持ち寄るようになった。


ゴミ箱もコップもお箸も小さなテーブルも近くの雑貨屋さんで買って持って行った。


それは当然、私がスンの家に居やすいため。


スンは別に必要ないと言っていたけど、私が持っていったものは捨てなかったし、むしろさりげなく使っていた。


そんな自由に出来るスンの家は居心地がよかった。