だんだん私はあまり睡眠をとらなくなって、夜中に起きていることに慣れてきた。


ついには『友達の家に泊まってくるから』と言って、朝方まで街にいることも多くなった。


酔いつぶれて路上に寝てる人。


あちこちにある嘔吐の痕跡。


太陽が上るのと共に、太陽から逃げるように帰る人たち。


終電を逃してようで、始発の電車を待って駅の前で眠る人。


仕事が終わって愚痴を言いながら帰宅する夜の蝶。


メイクも髪も服もぐちゃぐちゃに乱れた女。