10時に仕事を終えて裏口から外に出ると、もう既にスンがいた。


「おつかれー。」


「えっ!いつから待ってたの?」


私はスンにバイトが終わる時間を言っていないのに...。


「ここにきたのはちょっと前から。キムがお疲れさまですって言ってたの聞いて、ファミレス出たんだ。」


「...っていうことは、ずっとファミレスに居たの!?」


私が驚いて聞いたその言葉に、スンはいたずらそうな笑みを浮かべてまあねと答えた。


ファミレスの中にスンがいたなんて、全然気がつかなかった。


ずっとバイトしてた姿を見られてたなんて、ちょっと恥ずかしい...。