キミを信じる【完】

「おい!聞いてんのかよ。」


鞄に私物を入れ終えても、しゃがんで鞄を抱えたままの私に上から降ってくる怒鳴り声。


きっと周りから見たら、恐喝されてるみたいだよね。


そう思ってたら急に太陽の光が遮られて、私は影の中に入った。


「なんだよ。」


「差し上げます。だからもう帰ってください。」


聞き覚えのある声とお父さんが会話してることに驚いて顔を上げると、私から太陽の光を遮って立っていたのはスンだった。


「...スン?」


「なんだ、お前の男か?」


お父さんが聞いてきたその言葉なんて私の耳には入ってこなかった。