キミを信じる【完】

その言葉に本当に涙があふれていた。


お父さんにとって、もう私は娘とかじゃなくてただの金目当ての関係なんだな。


捨てられたように地面に転がる鞄の中に拾い集めたものを入れ直してると、上から小銭の音が聞こえる。


今日は小銭まで持ってくつもり?


私の財布から取られた小銭をポケットにしまうと、お父さんはしゃがむ私のもとに財布を落とした。


「おばさんに金ねだってこいよ。1ヶ月後までこの残金じゃきついだろ?」


私にそう言うこの男の人は誰なんだろう。


私の知るお父さんはこんな人じゃないし、世の中のお父さんもこんな人じゃないと思う。