キミを信じる【完】

「あの女性とは詐欺師をしながら付き合ってたの?」


「違うよ。あの人も俺のターゲットだった。検察官が被害者女性3人って言ってたからおかしいと思ったら、れいかさんが警察に名乗り上げなかったんだな。」


そうやらスンは4人の女性を相手に詐欺をしていたようだ。


「俺が詐欺師で女性を騙してたってのに気づいたけど、それでも信じて待ってるからってことなんだろう。お人好しにもほどがあるよな。」


へぇ、そういう人もいるんだなぁー。


「わざわざ金まで置いてくって、詐欺を誘ってるのか、っての。愛なんて形のないもの、いくらでも偽れるのにな。」


そう言って笑うスンは、人ごとのような話ぶり。


『愛なんて形のないもの、いくらでも偽れる』


その言葉を聞いたのは2回目だ。