キミを信じる【完】

私は父と一緒に実家に連れて行かれたけど、酒に溺れるようになった父は物を投げるのがクセになっていた。


「このまま実家にいるのも危ないし、うちで一緒に暮らさない?」


私にそう声をかけてくれたのは、借金返済を手伝ってくれた父の姉、あこおばさんだった。


あこおばさんは、隣の県で暮らしている独身のキャリアウーマン。


働けるようになったら返してくれればいいからと、毎月お小遣いをくれたうえに、学校の転校手続きをして学費を払ってくれた。


あこおばさんのマンションは、独身女性の一人暮らしにしては広かった。


しかも、仕事が忙しいから寝るためにしか帰ってこないんだそう。