内田くんは音楽室の中に入ると足を止めた。 もちろん、しっかりドアを閉めて。 もしかしたら今言わないと別れを切り出されてしまうかもしれない。 今度こそもういらないって言われてしまうかもしれない。 そう思ったあたしはあの言葉が彼から降ってくるのを覚悟して …考えていた作戦に出た。