コイスルオトメ




「おい、次芽衣に何かしたら絶対に許さねーからな。」



すごく低い声で彼は言った。



お陰で周りもしーんとするくらい。



「何でだよ!俺は芽衣ちゃんを助けたってのに!」



「うるせーんだよ!その他にもお前はしただろうが。」



「はいはい。海斗より先にいただいちゃった♪ご馳走さま!」



「開き直るんじゃねぇ!てめぇ後で覚えてろよ。…行くぞ。」



「え…あ、うん。」


あたしは内田くんに腕を掴まれたまま、あの空気にしたままその場を後にした。