「大丈夫?どっか痛いとこない?」 心配そうにあたしの顔を覗いてくる内田くんにそっくりな人。 あたしは「大丈夫です。」と言って、コクンと小さく頷いた。 きっと女の子が“先輩”って言ってたから この人は…内田くんのお兄ちゃんだ。 それからお礼を言ってないことに気付いたあたしは 「…助けてくれてありがとうございました。 お陰で無傷で済みました。怪我とかないですか?」 と言った。 この人がいなかったら絶対にあたしは怪我してただろうし、もしかしたら倒れていたかもしれない…