傷口に舌を




ネックレスを取って私の首元に当てて、琉は笑う。


恥ずかしい…。


「でも、ネックレスはだめだね。」


ちょっと残念そうに琉が呟いた。


「どうして?」


「だって…。」


琉の唇が私の耳に触れるほど近く寄る。