「ぅ~ん....」
あたしは
どのくらい眠っていたのだろう
辺りは夕日で
紅く染まっている
学校行けなかった.....
「帰ろっかな」
あたしは立ち上がり
大きな桜の木を見上げた
きれいだなぁ
「あたしもおっきな
桜の木になりたいよ..」
ひとりぽつりと呟く
「わたしも
そう思うときあります♪」
誰かが後ろから声をかけてきた
あたしがゆっくりと振り向くと
夕日を浴び紅く染まって
よく見えないけれど
背が高く
髪を結った
時代劇でよく見る服装の
美少年が立っていた
「あたしも、
桜の木になりたいって
思うことあるんですよ?
なぜでしょう」
急に話しかけられてびっくりしたけど
ふいにその質問に答えた
「桜は儚いからですよ
儚いからこそ美しい
美しいものになりたいとおもうのは
人間なら仕方ないことです」
するとその青年は
ふっ、と微笑んで
「そういうものなんでしょうか....」
と一言呟いた

