サクラサクコロ


母さんに車で近くの
大学病院まで送ってもらう

「病院って嫌なんだよなぁ~
どうせただの風邪だってぇ」

あたしは助手席に座って
だだをこねる

「ただの風邪で
咳ばっかりが
続くわけないでしょ?
このまえなんか血なんか
吐いたりして」



「じゃあさぁ、
もしあたしが重い病気で
あと少ししか生きられないって
言われたら
なんでもしてくれる?」

あたしは笑いながら問う

「ばかなこといわんの
どうせ日向の頼み事ときたら
京都にすみたいとか言うんでしょ?
高1の子供が
どんだけ新選組に影響されてんだか....」

「えぇ~
そんぐらい叶えてくれたって
いいじゃぁん
なんでも願い叶えてもらえるなら
幕末に行きたいって言うけどなぁ」

「はいはい
もうどこへでも
飛んでってください
はい、着いたよ」

気がつけばもう病院の前
あたしは車からおりて

「あとから学校行くから」

そう言って病院に入った