結局れいさんに半ば引きずられる形でやってきたのはこの学校の最上階。
「これより先は生徒会役員以外立ち入り禁止?」
思わず口にしてしまった。
「ここから先の校舎は、全て生徒会仕様ですの。」
壁の横にそう書かれたプレートが貼られているが、誰でも入れるだろう。
特に鍵がかけられたわけでもなくいたって普通。
「さぁ、まいりましょう!さくらさん!」
「えっ?だってこの先は…」
「こう書かれては守れませんわ!」
「逆に気になってしまいますもの」
こういうところは、お嬢様育ちらしくない。
そう、思った。
でも、気になっちゃうのは確か。
てか、普通に考えてこの校舎だけで一般の高校並みにある…。
そう考えていれば辺りから聞きなれた声に、女の子達の声が聞こえてきた。
