「あー、さっきテーブルにあったから片付けといた」
…………。
……………………。
「みどりん、ホントに馬鹿?片付けちゃうとか!!!なになに、ほんとに
「「馬鹿なのはさくらだろ!」」」
あまりの訳の分からない行為に、怒りより前に絶望感。
そんなときでも見事ハモる双子の兄。
「だって、今日からさくら僕らと同じ高校だよ?」
「学校すぐそこだし、教科書はこれから配布されるでしょ!」
「えっ?今なんて…?」
再び思考停止。
「だーかーらー、今日から僕らと同じ高校だってば。」
「一ノ瀬の生徒だよ?」
「…………うそ……本気……」
「僕ら嘘言わないけど」
「あ、ごめん。正確に言えば昨日付けで」
新たな生活が始まったのです。