「“だって”なんだよ?」


そう問われた俺は横目でまた詩音達を見る


「アイツ、かなり鈍いし」


と答えると海斗も詩音達を見る
そしてまた俺に向き直った


「…い、いやぁ~
あんなにアピールされてんだから気付かないわけ無いっしょ;;」


俺の頭をペチペチ叩きながら未だ疑い続けている海斗に一発お見舞いしてから“まぁ見てりゃ分かる”と告げまたまた奴らの方を向く


ニコッ
『相変わらず高木君は面白いね

でもあまり無理しないでね?
高木君熱っぽそうだから』


「えっ?ね、熱?」


『うん。
だって高木君顔真っ赤だよ?』


「…………。」


その現場を見た瞬間変な顔とともに海斗が珍しく無言になった。



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