『ピリリリリリリリリリリリリリリリリリリ』
6時30分
大きな音の目覚まし時計が
朝から容赦なくなっている。
「ん…」
手探りに目覚ましを探す手が
次第に布団の中に戻ってしまった。
「こらーっ陽菜、起きなさい。学校遅刻するわよ!!」
お母さんの大きな声が
部屋に響く。
「…部屋入るなら、ノックしてよ…。」
「ノックなんてしてる場合じゃないでしょ?」
アタシは重たい身体を起こしながら
ゆっくりと目を覚ませた。
「ご飯、用意してあるから早く食べなさいよ。」
お母さんは
リビングへと戻って行った。
アタシの学校は
最寄駅から30分のとこにある。
8時30分までにつかなければ遅刻扱い。
アタシの場合
メイクとかで忙しいから
この時間に起きなきゃ
間に合わない。
階段を下りると
美味しそうなバターの匂いがした。
どうやら今日は
バタートーストのようだ。
「おはよ。」
「やっと起きたの?」
お母さんは
テレビを見ながら
メイクをしていた。
机には
バタートーストと苺シェイク、
フルーツポンチが並んでいた。
「さてと、食べよっか。」
お母さんはアタシの席の反対側の席に座った。

