10才の時、私は両親を亡くした

涙なんて流れない。

私を捨てたんだ

バチでも当たったんじゃない?

どうせ私が病気だから捨てたんでしょう?


いっそのこと殺せばよかったじゃない

私は両親に愛されなかったんだ

死んだって心残りなんてない



5月の暖かい日、私は小学校で倒れた

まだ小学4年生の私には厳しすぎる現実を突き付けられた


―――余命8年



今は15歳

後3年しか生きられないんだなぁ…


3年か。

結局高校行けないんだなぁ

今私を同じ年の人達は受験で忙しいんだろうな



最初は「死」におびえていた

が、両親が私を病室に置いて逃げ出したことを知った日から怖いと思わなくなった


だって、父と母はあっけなく死んだんだもの


逃げ出してトラックに轢かれた?

私が病気にかかって死に怯えていたというのに?


ふざけんじゃないわよ


生きてやろうじゃないの

最後の最後まであがいてやるわ