「こいつ、うんともすんとも言わないんだぜ?」

「そうよ、私の勧めたお菓子も興味ないって。」

「そうそう、エルはともかく、この俺様のことも無視すんだぜ?」

不思議に思った瞬は、35号に声をかけてみた。

「35号、どうしたんだ?まあ、こんな奴らだけど返事ぐらいはしてやれよ。」

「自分は、ご主人様を守るために生まれてきた。ご主人様の命令を聞くためのロボットとは違った人造人間なのです。」

クールな瞳が、サラサラの金髪が、柔らかな唇がそれを語った。