それを見て、イフが言った。

「あ、そういえば35号って、34号をベースに改良したんだっけな?」

「ああ、34号のせいで、大切な父さんは死んでしまった。だからこそ、父さんを忘れないように34号をベースにしたんだ。」

研究室の中、瞬を中心に3人で35号を作り上げた。

「おっしゃあ!!!あ、瞬、そういやこいつ女?男?」

歓声の響き渡る中、イフは瞬に聞いた。

「女。34号は男だったからさ、まあ、一応俺らしく作ってみた。」

それを聞いたイフは、ちらりとエルのほうに目線をやった。

「な、なによ・・・。」

エルは、奇妙に思えた。

「もしかしたら瞬のこと、35に盗られてしまうかもな。エルのことだから心配だよ。」