「じゃあ、行ってくるな。34号を起動してくれ。」

「うん!!せーの!」

神楽寅(かぐらとら)による命令で、神楽瞬(かぐらしゅん)は、人造人間の機動をした。

「父さん!34号なんかでいいの?命令なんてめったに聞かないよ?俺、すっげえ心配。」

「瞬、ごめんな?まだ5歳という幼い歳で、世の中のことを知ってしまって。」

瞬に背丈をあわせるように、腰をかがめた寅は、肩をつかんで謝った。

「え、知ってしまったのは僕の方だし。大丈夫!僕は、知ったことを誇りに思うもの!」

「じゃ、母さんをよろしく頼むな!行ってくる!!」

瞬と、その母親に挨拶をすると寅は、戦場に向かった。