「おい」

突然爽に呼ばれたので振り返る。

言葉もなしに渡されるストップウォッチ。

画面を見ると


“4,08”

の数字。


………私の、誕生日?


嘘……。


爽は私の誕生日を当ててくれたの?


嘘…。

ヤバい。
めっちゃ嬉しい。

もう胸がいっぱいいっぱいだよ。


それからも私はストップウォッチを離さなかった。