男子校に通ってます!!2【上】



「遥、理事長に何を頼まれてたの?」

森は、あたしのそんな反応を見て
確信したように、
聞いてきた。


「たいしたことじゃないから」

「たいしたことじゃないなら、そ
んなに反応する必要ないだろ?」

「そ、それは…ッッ」


森には、見透かされていた。


…………さすが、幼なじみ。



「遥。俺じゃ…頼りない?」

「そ、そんなことはッッ…」

うつむき加減だった顔を
あげたときだった。


…………今までに見たことが
ないくらい真剣な表情(カオ)をした
森が目の前にいた…。




………少しでも動けば、
キスしてしまいそうなほど
近くに、森の顔はあった。