男子校に通ってます!!2【上】



「遥君、はやーい!!ぶっちぎりだね!!」

走り終わって戻ると、
琉美が興奮気味に
そう言ってくる。


「遥君?」
「…………」
「遥君!!」
「あ、ワリィ。………何?」

やべっ。
ボーっとしてた…。


「遥君、今日なんか変だよ〜。調子、よくないの?」

琉美が心配そうに、
俺を覗き込む。