「遥君、はやーい!!ぶっちぎりだね!!」 走り終わって戻ると、 琉美が興奮気味に そう言ってくる。 「遥君?」 「…………」 「遥君!!」 「あ、ワリィ。………何?」 やべっ。 ボーっとしてた…。 「遥君、今日なんか変だよ〜。調子、よくないの?」 琉美が心配そうに、 俺を覗き込む。