「あたしも、琉美って呼んでほしいな。遥君」

「わかった。琉美。………な?」

「遥君、カッコイイね」

「………サンキュー」

そう言って俺は、うつむいた。


…………カッコイイ、か…。


「遥君!!」

「ん? 何?」

顔をあげたら頬っぺたに、
琉美の手が触れていた。


………………は?????


何が起きたのかわかるまで、
数秒かかった。