彼氏なんてごめんだ。

さっきまで鬼の形相で追いかけてきてた女子軍団の動きが止まった。

…いやその他大勢の動きもだ。




皆一様に目をパチパチさせ、ウソだろコイツ的なまたは同情のような眼差しをむける。




そして沈黙すること数秒後、女子軍団のおそらくリーダー格であろう女子が沈黙を破った。




「あんた、1-Bの蒼空 楓−ソラカエデ?」



「…−そうですけど。」




バックにいた軍団の残りはその返事にやっぱりだとか何だとか聞き取れないがこそこそ言ってる。




でもそれにかまわず話を続けるリーダー−よくみると3年生だ。恐ろしい人を知らずうちに敵にまわしてしまったのか…わたしは、




「じゃあ大空クンのこと知ってるよね?」


いやだから「誰ですか?えっとソラクンって」




ざわざわ。まわりがざわめく。




「だからソラクンじゃねえ大空クンだよ!あんたがわざとらしく抱きついたのみんな見てんだよ!しらばっくれんな!」