『高校生なんてあっという間に終わるんよ。一度しかない青春時代なんやから大事にしなあかんよ。』




母がいつも口癖のように言っていた。




懐かしむようにそれでいてうちを視て惜しむように、


いつも…


いつも言っていた




それをうちはいつも右から左で聞いていた。




母さん。あなたの話を真面目に聞かなかったこと土下座して謝ります。




でも言わせてほしいことがひとつ。




その青春時代の真っ只中の人間に言ったって無駄だと思います。




うちはそのことを今、身体をはって証明してます…――