―――次の日の朝


「いってきまっす~♪」

私はいつも通り家を出た。

家を出てすぐのところに、翔汰がいた。

「翔汰じゃんっ!!!
 おはよ~♪」

まさか来てるとわ……
でも、とりあえず平然を装ってあいさつした。

心臓はバクバクだ。


だって、だって~~っ!!!!

昨日、翔汰と…キっ…スススススを………!!!!

キャ―――――――ッ!!!!!

「何してんだよ美久…。」

「へ??」

「お前…1人で何必死に動いてんだよ…。
 はたから見たら変人だぞ……。」

どうやら1人で照れまくっていたようだ。

「ご……ゴメン…。でもっ、でもでもでもっっっ!!!!!」

昨日のキスがっっ!!!!とか言おうとしたけど、

思い出してその場で真っ赤になってしまう。

「あ、もしかして…美久、昨日の……??笑」

私はさらにボッと赤くなる。

もう沸騰したヤカンみたい…。

「そ、そんなにおっきい声で言わないでよっっ」

「あ、照れてるのかっ?!照れちゃってるのか?!」

「ちっ…ちがう!!!昨日のコトじゃないし!!!」

ウソをついたのは、普通に翔汰には気付かれていた…。

学校に着いてからも、翔汰は普段どおりだった。

昨日のコト意識してるの…私だけなのかなっ?!