翔汰と原宿で歩き続けて1時間。
2人で翔汰の妹の誕生日プレゼントをメチャメチャ選んだ。
その末、パンダっぽいキーホ、ペンポーチを買った。
そして、別れの時………
「今日はありがとな。」
「ううん。私も楽しかったよ♪」
「あ―――…ちょっとさぁ、手を…」
「え?手相でもみるの?笑」
「おうっ。最近ハマっててさ♪」
「そうなんだ。はぃっ」
そっと手を出した。
「生命線短いなぁ美久…。」
「長生きしますから大丈夫ですよ――だ笑笑」
舌を出しながらあっかんべーをしていると、
ポトッ……
(んっ?)と思って手のひらを見ると…
小さな箱のプレゼント。
「何…これ?」
「オレ、今日美久と歩いて話したりして楽しかった。
だから……ちょっ、ちょっとしたお礼だよ!!!」
「……プッ」
私は、翔汰が真っ赤になって言うから笑ってしまった。
嬉しさが、涙となって溢れ出た。
「え…っ?!何で?!何で泣くんだよ?!
え――――っ?!」
翔汰は焦っている。
「ちょっ、ちょっと待っ」
翔汰の言葉をさえぎって、翔汰の胸に飛び込んだ。
「ありがと……。
……それとね…??」
「え、あ、何??」
私は、今、気持ちを伝える…………。
