「はぁ…はぁ…っ…」
私は、走った。
そして…
「翔汰っ!!!」
「…ぉぅ…美久…」
「あのさ…私……
やっぱ、翔汰と離れられない…
自分から距離置きたいとか言って…
ホント酷いヤツって思われるかもしれないけど…っ!!
私には…っ
翔汰が必要なの…!!!
…忘れられない…
離れられない…
もう、ずっと一緒にいたいとしか思えないの…!!!
ごめん…ホントごめん…勝手すぎるよね…
返事は、思ってる事しか言わないで…
ウソなんか…つかなくていい。
本当のこと言って…??」
少しの間が流れ、ついに翔汰が口を開いた。
「俺は…美久に距離置きたいって言われて、めっちゃショックだった…
もちろん、その前のこともショックすぎて何も考えられんかったけど…
でも、俺…
美久が大っっ好きだからさ…普通にしてた。
…美久、ありがとな。
俺も、やっぱ美久と一緒にいたい。
他のヤツとか…嫌なんだよ…
俺は、絶対っ!!!美久と家族になるんだしっ!!
なっ?!美久もそうだろ?!笑」
「…ぅんっ!!!」
「俺からも…『ずっと一緒にいてくださいっ!!』」
「…はい…っ!!」
赤い糸…元通り。
さらに強く…繋がった。
