さよなら...愛してる。



「え…??」


「本当にそれでいいのって言ってるんだよ!!

もう…本当あんたバカ。

バカすぎるよ…。

……朝も見たよ。

翔汰くんがあんたにいつもどおり振舞ってるトコ。

翔汰くんは、いつもの関係のままでいたいと思ってるよ。

きっと。

ううん、絶対。

翔汰くんの想いを消してまであんたは離れるの??

心はそう叫んでるの??」


…私の心は…

『一緒にいたい。ずっと一緒にいたい。』

そう思ってる。


「本当は…っ!!!」


涙が出てくる。



「それがあんたの本音だよ。

やっと気付いたの??

…ちゃんと…翔汰くんに伝えてきな。

待ってるから。

失敗しても、私たちのトコで泣けばいい。

翔汰くんのトコで泣くんじゃないよ?!

…頑張ってきな…。」


「…っ…ありがとう…!!

行ってくるね…。」


私は走り出した。


あなたと繋がる赤い糸をもう一度結びなおすために。


あなたへと向かって…いつまでも走るよ。