~願い~
お願いっ神様ぁぁぁぁぁっ!!!
カサカサ......
「ぅぇ。」
?!
「教卓の真ん前とか…ツイてねぇ~…」
やったぁっ!!!
翔汰くんと念願の隣どおし。
神様っあざっす!!!
がたがたと音をたてて、机を動かしていく。
そして、席についた。
「よろしくなっ」
そのキラリと輝く笑顔に魅入ってしまう。
「どした?」
「あ、何でもないっ!!
こちらこそ、よろしくっ」
「オレ、勉強できんから教えてくれ。」
「もちろんっ」ということばが出ず、口をパクパクさせながら上下に頭を振る。
「ありがとなっ」
…いつもの笑顔。
あなたの笑顔を見るたびに、
こんなに近くにいるのに、どうして"想い"は届かないんだろう…
と思ってしまう。
あなたがこんなにも…
好きなんです。
