さよなら...愛してる。


翔汰のことは…今でも好き。

大好き。

でも、ずっと一緒にいたいか…



一緒にいたいけど、一緒にいると翔汰を傷つける気がする…

「・・・・・・。」


「すぐに答えられないって事は、まだ迷いがあるって事だよね。」

「でも、好きかどうかはわかってるはずだよ??美久。」


「好きでしょ??まだ。

正直に言いなよ…??」


「……好きに決まってんじゃん…

でも…!!


…私…一緒にいたらきっと翔汰を傷つけてしまう…!!」


「…翔汰くんは、そんなに弱い人なの?!

あんたが大っ好きになった人はそんな人?!

そんなに弱くて!!傷つけられてばっかの人間だったの?!

思い出してみなよ!!

皆に優しくて…いっつも笑顔で…スポーツ好きの…強い強い人だったじゃん!!

それとも…美久と付き合って弱くなったの??」


「……そんなこと…ないよ…」


「そうでしょ?!

あんたと付き合って、翔汰くんはもっともっと!!!

もっと強い人になってたのよ!!

どうして今さら気付くのよ!!

ずっと一緒にいたじゃない!!」

「…ご…めん…っ…

私……忘れてた…っ…完っ璧忘れてた…。

友達に思い出させてもらうなんて…彼女失格だ…

ありがとね、祐美、佐紀…

でも、私、やっぱ翔汰と一緒にいられない…

翔汰には、ちゃんとしたカワイイ彼女作って、ずっと笑って強く生きてほしいから。」


「…それでいいの…??」