愛のかけら。

「ちょっとまだ話終わってないし」
あたしは男の子に噛みつく。

「はぁ?」

さっきの男の子は平然としてる。
「はぁ?じゃない」

『ん?聴いたことのない声。』

後ろを振り返ると

背の高い金髪のお兄ちゃんが

立ってた。

『誰…?』

しかもその隣には

そのお兄ちゃんと同じ髪色をした
もう一人のお兄ちゃんがいた。

「何しに来たわけ?」

男の子はそのお兄ちゃんに言う。
「何しにってたまたまお前が
女の子押してるの見たから」

「んなの関係ないし早く帰れ」

「お前誰に口聴いてんの?」

あのお兄ちゃんが低い声で言った
顔も怖いのに声まで怖いと…。

あたしが泣きそうになってるのに
気づいたお兄ちゃん。

「ごめんな。こいつ悪い奴じゃないし、仲良くしてやって?」

さっきとは違う優しい声。

あたしは頷くしかなかった。

お兄ちゃんはあたしの頭を

優しく撫でて自分のクラスに

帰ってった。

後で分かったことだけど

さっきのお兄ちゃんは

星也のお兄ちゃんとその友達。

問題児だけど人を傷つけない

優しいヤンキーだった。

だからみんなから好かれてた。

新一お兄ちゃんと龍斗くん。

歳は4つ違い。