あたしの人生で最初で最後の恋。

それは小1の時。


《ドンっ!!》


「痛ったぁー!!」


後ろから突然押されたあたしは


不機嫌になる。


物凄い顔で後ろを振り返ると


あたしよりも少し背の高い


顔の整った男の子。


「ドアの前で突っ立ってんな」


その男の子はあたしに


平然と言う。


「ちょっ…ふざけんな!!ぶつかったんなら先謝れ」


この時から無駄に気が強かった。

「あ?わざと押したのに何で謝んないといけないわけ?」


「は?わざと?」


「んな所立ってたら邪魔。」


そう言って男の子は


教室に入ってった。


『あいつー。腹立つ!!』


初対面の人に普通あんな


言い方ないじゃない。


あたしは閉まったドアを


荒く開けた。