愛のかけら。

「おー。この前の子じゃん。」


小1で学校に慣れた頃。


あたしはその日一人で下校してた

新一くんが駆け寄ってきた。


「こんにちわ。」


「おー。この前は星也がごめんな」

「大丈夫ですっ。」


「つか名前は?」


「あっ…百合です。」


「俺新一。まあ好きなように呼んで?」


「はい。」


「一人で帰ってたら危ないよ?」


「大丈夫です」


「大丈夫じゃねーし。な?百合ちゃんは女なんだから。」


「はい。」


「いい子。」


そう言ってあたしの頭を撫でて。

「よしっ!!百合ちゃんの家どこ?」

「えっ?」


「送るから一緒に帰ろ?」


「大丈夫ですよ。」


「いいから」


そう言って送ってくれたよね。


小2。


あたしは誕生日だったけど
誰も祝ってくれない。


親は両働きだったから。


今年も祝ってくれる日はないって思ってたのに…。