「私…」

声までもが震える
ちゃんと言わなきゃ。

「私…襲われて…」

凌の顔を見れない。どんな顔で聞いているののかわからない

「凌が怒って帰った次の日、学校休んで…ヒクッ」

泣いて声が詰まってしまう

「学校休んだ日、夜コンビニに行って、その帰りにいつもの公園でブランコに乗っていたら…。知らない男が2人来て…それでそれで…」

だめだ震えてしまう

「男達に掴まって、押さえられて…」

「もういい。それ以上言うな」

「だめなの。ちゃんと…グスッ…ちゃんと話さないと」

凌は顔を伏せて話を聞いていた

「手も押さえられて、私抵抗したのに、やめてって言ったのに…ヒクッ…凌って叫んだのに。私の服を破って…」

苦しい息が出来なくる

「亜美」

凌が私を抱きめる
震える体を優しく包み込む
拒否しないで受け止められていた

「私…汚いよね…でもね、健太くんが助けてくれて……ヒクッ、未遂で済んだの」

「さっきの奴?」

「うん、あの人が助けてくれなかったら…私はもうここにはいない。生きてられなかった」

ギュッ

力強い力で私を抱き締めてくれた。そして凌が震えている

「ごめん、助けてやれなくて…ごめん亜美」

「凌は…ヒクッ…悪くない。あの日私がちゃんと凌を追い掛けて仲直りしないかったから罰が当たったの」

「俺が不安にさせたから学校休んで1人にさせた。俺何やってんだよ。大事にするって約束したのによ」