朝早めに目が覚めた

「川崎さん…」

「うーん?起きた?」

目を擦りながら川崎さんはソファから立ち上がった

「健太でいいから」

「あっ、でも」

「いいから」

「はい、では健太くんで」

ニッと笑った。健太くんは1人暮らしのようで、
とても大きな部屋できれいに片付けられていた

「あの…私帰ります」

「もう大丈夫?」

「はい。いろいろご迷惑をお掛けしてすいませんでした。ありがとうございました」

私は深々と頭を下げた

「未遂でとにかく済んだんだから前向きに考えて頑張るんだよ。でも彼氏には言わない方がいい」

「え?」

「携帯の待ち受け彼氏だろ?」

「…はい」

「だったら言わない方がいい。まだ受け止めれねぇだろ」

「…はい」

「頑張って」

そう肩を叩かれ時、ビクッと体が震えてしまった

それを見た健太くんはパッと手を離し

「送るよ」

「大丈夫です。本当にありがとうございました」

「Tシャツは入学したら返してもらうわ」

そう言って笑ってくれた

「じゃあ」

私は健太くんの家から自分の家へと向かった