朝、起きると凌が私にしがみついて寝ていた
そんな寝顔を見て昨日のことを思い出した
やっぱり恥ずかしくて顔がニヤけてしまう
そして私の左手の薬指。天井に手を伸ばし、
指輪を見つめてみた

「これ絶対高いよな」

ギュッ

凌が突然起きて笑っている

「値段なんて関係ねぇよ。俺の愛」

私は微笑みながら。凌にキスをした

「亜美、朝からそんなことすんな」

「キャッ」

また私達は朝からしてしまった

「もぉ~」

「亜美が悪い」

「なんで私なの?」

「キスしてきたから」

「あれは指輪ありがとうの意味でしたんだよ」

朝からそんな会話をした

服に着替え、朝ご飯を買いにコンビニに行くことにした

歩いている途中でやっぱり指輪が嬉しくて何度も眺めた
何度見ても飽きなくて、
そして凌もしている指輪
私達にとって大切な指輪
学校ではネックレスに付けて何があってもお互い外さないでいよう、
そう決めた

その時はこの決め事が破られるとは思わなかったんだ