ぼっーと外を見ていたら、なんとなくやっぱりここを離れることを淋しく思った。家族との思い出、由里との思い出、凌との思い出、Blacksとの思い出、そして健太との思い出

いろんな思い出を私は胸に刻みつけた。何もかも投げ出してここに逃げ込まないように。辛くても、苦しくても私は東京で保育士になる。この夢を捨てないように最後まで頑張るんだ

生まれてからずっとここに住んでいた思いを噛み締めながら私は東京へ向かった

健太のいる東京へ・・・・



                    やさしい手のひら・前編
                      -END-